ウレタン塗装の無垢フローリングの上を歩いたことがありますか?

無垢フローリング材の塗装仕上げの方法の一つとして、ウレタン塗装があります。

このウレタン塗装とは、ポリウレタン樹脂を生成させる塗膜で木材を覆ってしまう仕上げ方法のことです。

通常、ウレタン塗装溶剤は、主剤と硬化剤の2液を混ぜ合わせてつくりますが、そうすると化学反応が起こり、塗料がみるみる硬化していきます。

このウレタン塗装は日本で販売されている木製家具のほとんどに使用されていて、最近ではウレタン塗料よりももっと硬いポリエステル塗装処理のされている材料もあります。

このウレタン塗装が施された無垢フローリングは、表面がツルッツルになり、クリア塗装されたような艶姿になるのが特徴です。

無垢フローリングをウレタン塗装すると、不快感を感じる人が多いと聞きますが、実際にウレタン塗装で仕上げられた無垢フローリングの上を歩いた経験があるでしょうか?

硬い塗膜で覆われた無垢フローリングの感触は、ホテルでビニール製のスリッパを素足で履いたときの、あの感触によく似ています。

無垢材を樹種でコーティングをしてしうことから、表面の当の木材の感触(手触り)が損なわれてしまっているのです。

また無垢フローリングに傷がつくと、ポリマーが破壊されて白い傷となり、その傷跡がかえって目立つことになります。

その場合、再度、研磨をしてからウレタン塗装をすることで修復されますが、修復するためのリフォーム費用も結構ばかになりません。

さらに何年も経過したウレタン樹脂は、色が黄変してきます。

その表面をリフォームする場合、その硬いウレタン樹脂を落としてから再度塗装を行うので、余計にコストがかかり、お手入れも大変です。

これがウレタン塗装の特徴ですが、無垢フローリングには、あまりお勧めできない塗装だと思います。